環境
Environment
◎環境マネジメントシステム(ISO14001)の運用により、環境に責任を持ち、環境問題に対処し、環境に配慮した経営に努めています。
◎環境マネジメントシステムにおける「環境方針」の達成に向け、以下の取り組みを行っています。
環境負荷の少ない環境に配慮した製品・サービスの研究開発と社会への提供の推進
- 「製品・サービス開発ビジョン」に「サステナブルな社会へ貢献する製品・サービスの創出」を掲げ、研究テーマを選定して、営業・技術・製造がチームとなって開発に取り組んでいます。
持続可能な環境保全活動
環境負荷物質の管理と低減
1. 化学物質管理の徹底
- PRTR法、化審法、 安衛法などの法令に基づく届出・記録管理
- SDS(安全データシート)の整備・配布・定期的な更新
- 危険・有害化学物質の保管・取扱基準の制定と遵守状況の監査
2. 有害物質・規制物質の使用低減・代替
- RoHS指令/REACH規則/PFAS規制対応の代替品検討
- PRTR対象物質の削減活動
- 特定フロン/温暖化ガスの使用量抑制と代替冷媒の導入
3. 排出・漏洩・廃棄物の管理
- ボイラーからの排ガス、廃液、排水中の有害物質の定期測定と記録
- 産業廃棄物処理業者の定期監査とトレーサビリティ確保(電子マニフェスト管理)
4. 環境データの見える化と報告
- 化学物質・水質汚染物質などの排出量の見える化
- Zeroboardによる温室効果ガス(GHG: Scope 1~3)の見える化
5. 教育・訓練と意識向上
- 作業者への環境負荷物質の取扱い教育の実施
- 定期的な社員研修での継続的教育
- 化学物質漏洩を想定した緊急対応訓練の実施
6. サプライチェーンでの化学物質管理
- 使用原料SDSの最新版管理
- 当社製品SDSの法令対応・最新版管理
- 原料調達時の輸送コストの最適化
資源・エネルギー消費の節約と3Rの実施
燃料使用量
電力使用量
用水使用量
持続可能な資源・エネルギーの利用
- 太陽光発電および蓄電システムによる、使用電力のピークカットおよびBCP対策の実施
- 当社では、太陽光発電システムを導入しています。太陽光パネルの発電能力は60kW、PCSを通じた実効出力は40kWとなっています。
- 2024年度の発電実績は、42,046kWhでした。
CO2など温室効果ガスの排出量の低減
ZeroboardによるScope1,2,3の可視化:2024年度より開始

引用:Zeroboardによる算定画面
当社のGHG(温室効果ガス)排出量(Scope 1〜3)の算定および可視化には、 GHG排出量算定・可視化ソリューション「Zeroboard(ゼロボード)」を使用しています。Zeroboardは、最新の排出係数データベースを搭載し、サプライチェーン全体のGHG排出量を正確かつ効率的に算定・可視化できるサービスです。脱炭素経営を推進する国内企業を中心に、多くの企業に導入されています。
和歌山県「企業の森」参画による森林保全
和歌山県「企業の森」事業への参画
森林環境の保全に貢献するとともに、地域社会と交流を図り地域の発展に寄与するため、和歌山県「企業の森」事業に参画しています。和歌山県田辺市龍神村にある森林の一部を「日本化学の森」と命名し、森林保全活動(植栽、草刈、間伐等)に取り組んでいます。


水質汚濁防止などによる生物多様性の保全
生物多様性保全
水質汚濁の防止
全国的に稀な『和歌山市排出水の色等規制条例』に遵守するべく、染料メーカーとして独自技術の排水処理を行うことで、常に厳しいレベルの管理を行っています。(製造工程で発生する着色廃水を脱色処理し排出)

和歌山市排出水の色等規制条例(略称:色抜き条例)への取り組み
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規制値 | 工業用水 | 原廃液 | 1次処理水 | 2次処理水 | 活性炭処理水 | 最終放流水 | |
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BOD | 600mg/L未満 | ~20 | ~3,000 | ー | ~800 | ~400 | ~150 |
COD | 基準無し | ~5 | ~2,000 | ー | ~500 | ~300 | ~100 |
SS | 600mg/L未満 | NA | NA | ー | NA | NA | NA |
着色度 | 80以下 | 4 | ~30,000 | ー | ~6,000 | ~60 | 20 |
透視度 | 20cm以上 | 20cm以上 | 0.2 | ー | 10cm | 20cm以上 | 20cm以上 |
T-N | 240mg/L未満 | 0 | ~100 | ー | ~100 | ~100 | ~50 |
T-P | 32mg/L未満 | 0 | 0 | ー | 0 | 0 | 0 |
BOD:生物学的酸素要求量
COD:化学的酸素要求量
SS:浮遊物質量
T-N:全窒素
T-P:全リン
大気への放出の低減
- 製造工程から発生する粉塵および有害ガスは乾式集塵機および湿式洗浄塔により無害化して大気放出しています。
- NOx/SOx/ばい塵の監視:法令に基づき定期測定を実施。
廃棄物の発生削減
- 低環境負荷の紙用染料の上市。
- 生産工程の継続的改善を行い、発生する廃棄物の低減に努めている。
関連するSDGs





