研究開発

Research and Development

環境に配慮した紙・パルプ用黒色染料の開発

背景

2008年頃、日本国内で販売されている紙・パルプ用黒色染料のほとんどが変異原生試験で陽性(5菌)のものでした。変異原生とは、生物の遺伝情報に突然変異をひき起こす性質で、変異原生試験は発がんのリスクと生殖細胞に対する遺伝的障害を予測するために行われています。当時、当社では将来的に環境面、安全面に配慮した変異原生試験で陰性(5菌)の黒色染料が必要になると考え、開発に着手しました。

 

成果

当時、当社では環境面、安全面に配慮した染料の開発を目的としたプロジェクトチームが活動していました。2008年3月より当商品の開発を開始し、一つ一つの課題をクリアしながら、2008年10月に変異原生試験で陰性(5菌)の黒色液体染料の商品化に成功しました。

その後、黒色粉末染料の商品化にも成功しました。当商品は現在では当社での主力染料となっており、幅広くお客様に使用して頂いております。